プロが教える牽引の危険性

よく腰や首が痛くなると、整形外科や病院で引っ張ってもらう(牽引)ことがありますが、実はあの牽引というのは非常に危険な行為です。

子どものころ突き指をして指を引っ張る子がいましたが、考え方としてはあれと似ています。

素人的には引っ張ることで痛みが軽減するため、あたかも治ったような錯覚が起こりますが、実は治るどころか壊れていってるのです。

指であれば少し動かしにくいなぁ…ぐらいですみますが、首や腰はそんなわけにはいきません。

そもそも首を引っ張るという行為がどれほど危険なことをしているのかをわかっていない医療人が多すぎるように思います。

力こそ違いますが、絞殺刑と同じことをしているのです。

絞殺刑とは首つりのことですが、この首を吊ることで頚椎が骨折します。すると、呼吸中枢や神経・血管にダメージを負い、脳に酸素が行かなくなり死亡します。

牽引はそこまで力を加える方はいないと思いますが、やはり危険です。

医療というのは日々進歩しています。昔行っていた療法の中にも間違えていたものもたくさんあります。

本当に患者さんのためと思うのならば間違っているものは間違っていると声をあげて言わなければなりません。

ですので、当院では病院や整形外科の先生からにらまれるのを覚悟で声を大にして言っています。

患者さんは先生にした方がいいと言われれば、その通り行います。それはある程度仕方ありません。

しかし、常識のある医療人ならば自分でこの行為が正しいのか間違っているのかをきちんと考えていかなければならないはずです。

その場の慰安や金儲けばかりに目を向けず、もう少し真摯に考えていただきたいものです。

【牽引は百害あって一利なし】です。

特に交通事故に遭われたかたに勧めているケースが多いように感じます。

交通事故でなくとも、牽引を勧められたら

「以前牽引をして気分が悪くなったので、できればやめたいのですが…」

といってみてください。

おそらくそんな方に、それでもやりなさいとは言ってこないのでこれだけで牽引は回避することができます。

今損傷しているのは仕方ありません。

しかし、病院や整形外科・整骨院に受診して症状が悪化してしまうということは絶対に避けなければなりません。

どうか患者さんご自身でも、自分の身を守るすべを身につけておいて下さい。